【書評】読書の技法 佐藤優

ビジネス

知は力であり、力は知である。知力をつけるために不可欠なのが読書だ。P2

この本は作家であり、元外交官である佐藤優氏が自身の読書術について書いた本です。

知の技法について様々なアプローチがしてある本書ですが、ここでは読書ノートの作り方第4章に絞って書きます。

本を読み終えて、しばらく経つと何が書いてあったかと言うことの記憶が薄れてしまう。~この点を改善するには読書後30分かけて補強作業をすると良い。
線で囲んだ部分をノートに書き写し、その下に簡単なコメントを走り書きするのだ。これだけで記憶への定着がまったく変わってくる。 P100

やってみると読書後30分は最初は難しく長くなります。長いとダレてしまうので、ポイントを絞り込む必要があります。最初は1、2時間位かけて徐々に時間を減らして行くのが良いと思います。

ゆるい形で本を読む習慣が身に付けてしまうと、いくら本を読んで、知識を取り入れても頭の中に定着していかない。  P101

ノートを作る時間があるなら他の本を読んだほうが良いのではないかという意見への反論です。中途半端に読んだ気になるのは良くないということでしょう。

本の内容を取捨選択し、手を動かして、一部を抜き書きすることと、記憶の定着度合いとの間には、明らかに正の相関関係がある。 P104

読書ノートは手書きを推奨しています。パソコン等ではダメか?と思いますが、字を書く行為と記憶に関係があるのかもしれません。

【感想】

手書きは面倒ですが優れた人のやり方をそのまま真似る事は大事だと思います。

この本ではテクネーという言葉について触れていて、数学や外国語を教科書や参考書を読むだけで理解することは不可能でこれらの勉強は体で覚える技術=ギリシャ語で言うテクネーの要素があるからとしています。私は学生の頃、数学も暗記教科の1つと捉えて暗記した公式に対して少し違う角度で出題をされると答えられなくなっていました。読書ノートの作り方の詳細な方法や高校程度の高校教科書程度の知識を身に付ける重要さを説いていて、知の技法を身に付けるられる本です。

正しい読書法を身に付ければ、人生を2倍3倍豊かにすることができる。 P4

以上、読書の技法の書評でした。

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