本書は読者が頭のいい人たちの知見を身につけ一気に”頭のいい人”になるように設計、プログラミングしました。P24
頭のいい人が考えていることを「なるほどね」で終わらせることなく、頭のいい人になることを目指した本です。
七つの黄金法則、五つの思考法を基礎にしています。
以下印象に残ったことです。
どうすればキレずに冷静でいられるのか。
①すぐに口を開かない
②相手がどう反応するか、いくつか案を考えて比較検討する P49
怒りが生まれてから理性が働くのに6秒かかると言われています。
その間に喋るのは理性が働いていない時なので話すのは愚策です。
自身の体験でも納得できます。
頭のいい人は、議論の勝ち負けではなく、議論の奥にある本質的な課題を見極めようとしています。P92
クレーム対応を例にとって説明していました。
相手が怒っている背景を認識して課題を見つけ、説得ではない解決をしています。
なかなか難しいと感じましたが、社会的知性の大切さが分かりました。
言葉に敏感であることは言葉の定義を明確にすることであり、それにより見ている世界をより鮮明にはっきりと映し出すことができます。 P168
「管理」という言葉を例にして説明していました。
身近な用語もあいまいな理解をしていることがあるので定義を明確にする重要さを感じました。
相手が最も聞きたいであろう話からしてください。つまり、「結論から言え」というのは本質的には自分がしたい話ではなく、相手が聞きたい話を最初にしろということなのです。P197
結論から話せるようになる方法についてです。
“聞くスイッチ”を相手に入れるために結論から話す重要性を説いています。
「事実」と「意見」を区別して話せない人は仕事ができない人とみなされます。P208
自分の主張を通そうとするあまり、事実と意見をごちゃまぜにしていた事が自身にもありました。
この題名、そしてコンサルタントの著者ということで正直説教くさい内容を読む前に想像していましたが、「相手の立場に立って考え行動する」という言葉がたくさん出ていた印象です。
具体例をあげながら、分かりやすい文章でした。
私が接したコンサルタントは自分の主張を高圧的に押し付けてくる方たちだったので、著者のような方であれば収穫があっただろうと思いました。
本当に頭のいい人とは、大切な人を大切にできる人だと思います。 P326
以上、「頭のいい人が話す前に考えていること」の書評でした。
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