戦国時代に小氷河期の飢饉の物資不足により旧来の物々交換から金融の発達がおこりました。
その一方で価値の異なる貨幣が流通し混乱も出てきました。
室町幕府は金融の発達についていけず、貨幣経済に対応する政権が望まれることになります。
桶狭間戦記2巻では神社、海運(港)で貨幣経済の恩恵を受ける津島を支配する信長10~18歳時の織田家にフォーカスされています。
織田信秀と今川義元、雪斎との因縁、それに翻弄される三河の松平家が描かれています。
下記の事件を背景に物語が進みます。
1巻と重複している事件については2巻では織田側の視点で描かれています。
・竹千代強奪事件
・加納口の戦い(対斎藤道三)
・小豆坂合戦(今川X織田)→竹千代、織田信広の人質交換
・信秀死去、信長織田家当主に
信長がうつけと呼ばれた行動をしていたころです。津島を代表する豪商・堀田家とのやりとりも貨幣経済を取り上げながら描いていました。
また信秀と信長の関係も面白かったです。
信長は身内に甘かったと言う説がありますがそれは信秀との関係が影響しているのでは?と思わせる描き方でした。両者が最後に話す場面が特に印象に残りました。
3巻に続きます。

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